OpenAI DevDay 2025で何が分かる?視聴方法と見どころを詳しく解説

OpenAIは、2025年の第3回開発者会議・DevDay 2025を月曜日に開催する準備を進めている。同社は、サンフランシスコのFort Masonで1,500人を超える参加者が集まる予定で、OpenAIの「これまでで最大のイベント」になるとしている。発表やOpenAI幹部による基調講演、CEO Sam Altmanと長年Appleのデザイナーを務めたJony Iveとの対談が行われる予定だ。

現時点の様子からは、DevDay 2025は、Apple・Google・Metaといった巨頭に対抗するOpenAIの台頭をシリコンバレーで際立たせる壮大な展示となる見込みだ。現在OpenAIは、AIデバイス、AI搭載のソーシャルメディアアプリ、Chrome(クローム)に対抗するAI搭載ブラウザの開発に取り組んでいる。換言すれば、OpenAIは2023年の初回DevDay時よりも、ChatGPTと開発者向けAPIビジネスだけに限られていた時期よりもはるかに多くの事業に携わっている。

同時に、開発者の獲得を巡る競争はこれまで以上に激しくなっている。

昨年だけでなくAnthropicのAIモデルとGoogleのAIモデルは、コーディング作業やウェブデザインにおいてますます高い能力を示している。OpenAIは競争を続けるために、より優れたAIモデルを低価格で提供せざるを得なくなっている。背景には、Metaが新設したMeta Superintelligence Labsで優秀なAI人材のラインアップを整え、近い将来OpenAIに対する新たな脅威となり得る存在になりうる。

OpenAIは2023年の初回DevDayで新しいAIモデルGPT-4 Turboを発表し、AltmanはGPT Storeと呼ばれるAIエージェントの市場の構想を示した。その数日後、AltmanはCEOの座を追われたが、劇的な週末の交渉を経て復帰した。2024年には、OpenAIはより穏健なトーンのカンファレンスで対応し、AI音声アプリ向けAPIなど、いくつかの意味ある開発者向けアップデートを発表したが、それ以外は大きな動きはなかった。

DevDay 2025での正式発表は未定だが、多くのうわさが飛び交っている。ひょっとするとAI搭載ブラウザの発表をついに行うのか、あるいはIveや元Apple幹部とともに開発しているAIデバイスの進捗を示すのかもしれない。GPT Storeに関する更新や、開発者がエージェント的ワークフローを構築できる新サービスの発表もあり得る。

TechCrunchはサンフランシスコ現地から生中継で報じる。ここで最新情報を随時確認できる。OpenAIのDevDayについて知っておくべき点や視聴方法は以下のとおりだ。

DevDay 2025は2025年10月6日、太平洋時間午前10時に開幕し、Altmanによる開幕の基調講演が予定されている。その中で「発表、ライブデモ、そして開発者がAIとともに未来をどう変えるかのビジョン」が披露される見込みだ。基調講演は約60分で、OpenAIのYouTubeページで生配信される。

このイベントだけが遠隔参加者にはライブ中継される。

対面参加者向けには、CursorのCEO Michael Truell、サンフランシスコ市長 Daniel Lurie、Andreessen Horowitzの投資パートナー Kimberly Tanらによるオンステージのプレゼンテーションや講演が予定されている。 また、OpenAIの多くの従業員が自身の業務について講演を行い、モデルの挙動研究者 Laurentia Romaniuk や Codexの責任者 Alexander Embiricos らが挙げられる。

DevDay 2025にはAI活用のサイドショーも連なる予定だ。 その一つが『Sora Cinema』で、OpenAIの動画モデルSoraが生成した短編映画を「ポップコーン付きの居心地の良いミニシアター」として紹介されている。 また、著名な計算機科学者アラン・チューリングの「生きて動く肖像画」を備えた電話ボックスが登場し、それが話すという触れ込みだ。

午後にはDevDayを締めくくる二つの大規模イベントがある。これらは生中継にはならないが、当日中にYouTubeへ投稿される。

太平洋時間の午後3時15分には、OpenAIのPresident Greg BrockmanとOpenAI Platformの製品責任者 Olivier Godementによる『Developer State of the Union』が開かれる。2人は「新機能をデモし」、開発者に向けた今後を共有する予定だ。

最後に、太平洋時間の午後4時15分にはAltmanと Iveが『Closing Fireside Chat』を行い、「AI時代のものづくり」の技法について語る。会話は約45分の予定である。

更新 2025年10月6日: 本稿は元々2025年10月3日に公開されたもので、DevDayの来賓リストの変更と週末に浮上した新たなうわさを反映して更新した。

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